リアルワールドアセット(RWA)のトークン化に焦点を当て、注目を集めていたレイヤー1ブロックチェーンのMANTRA ($OM) が、2025年4月14日に前例のない価格暴落に見舞われました。この急激な価格下落は、暗号資産市場に大きな衝撃を与え、投資家やコミュニティに深刻な懸念を引き起こしています。
本稿では、この暴落に関する情報を、ソーシャルメディアの投稿やMANTRAの公式声明、関連ニュース記事などを基に包括的にまとめ、その時系列、考えられる原因、市場の反応、そして今後の見通しについて分析します。
MANTRAの概要

MANTRAは、現実世界の資産(RWA:Real World Assets)のトークン化に特化したレイヤー1(L1)のブロックチェーンプロジェクトです。そのネイティブトークンである$OMは、ガバナンス、ステーキング、取引手数料の支払いなど、さまざまな用途で使用されます。
暴落の時系列
2025年4月14日
日本時間4月14日午前4時7分頃、Kame 亀氏(@kame_crypto)は、MANTRA ($OM) の価格が24時間で80%下落したと報告し、テレグラムグループが閉鎖され、過去の暴落事例であるLuna Terraを言及した最後のメッセージがあったことを指摘しました。
4月14日午前5時35分頃、Sjuul | AltCryptoGems氏(@AltCryptoGems)は、30分以内に60億ドル以上の時価総額が消失したと報告し、この出来事を「今サイクルの$LUNA」と表現しました
MANTRA ($OM) は4月14日午前5時51分頃、公式声明を発表し、価格下落はプロジェクトのファンダメンタルズとは無関係な「無謀な清算」によるものだと説明し、チームによる関与を否定しました。
4月14日午前6時24分頃の報道によると、MANTRA ($OM) はわずか6時間で92%下落し、6.40ドルから0.57ドルになりました。この暴落で60億ドルの時価総額が失われました 。背景として、4100万ドルを超えるインサイダー預金が取引所に行われたこと、60億ドルの評価額に見合わない取引量、チームによるテレグラムチャンネルの削除と沈黙、4月の4592万ドル相当のトークンロック解除、そしてある大口保有者による4000万ドル相当の$OMの売却などが指摘されています。
4月14日午前9時55分頃の報道では、4月7日の暴落前に少なくとも17のウォレットが合計4360万$OM(当時2億2700万ドル相当)を取引所に預けており、そのうち2つはMANTRA Chainの戦略的投資家であるLaser Digitalに関連付けられていると報告されました。
参考文献:
https://in.benzinga.com/25/04/44781876/om-tokens-90-crash-leaves-holders-reeling-with-lossesmantra-blames-reckless-liquidations-but-are-big-players-involved
https://nairametrics.com/2025/04/14/mantras-om-token-plunges-90-in-24-hours-raising-concerns-across-crypto-space/
4月14日午前10時56分頃の報道によると、新たな大口保有者のグループが、暴落のわずか3日前に平均価格6.375ドルで約9100万ドル相当の1427万$OMをOKXに移動させました。彼らは3月下旬に平均価格6.711ドルで5億6470万ドル相当の8415万$OMをBinanceから取得しており、約90%の急落後、残りの6908万$OMの価値は6220万ドルとなり、推定総損失は4億630万ドルに達しています。
MANTRA ($OM) は4月15日午前11時13分頃、2回目の公式声明を発表し、@jp_mullin888氏のコミュニティアップデートを参照するよう指示しました。
4月14日午後2時33分頃の報道では、MANTRA ($OM) が暗号資産史上最大の「ラグプル」行ったばかりであると述べられています。
4月14日午後3時21分頃の報道によると、価格下落の5時間前に、1年間非アクティブだったウォレットが200万$OMトークンを移動させ、この送金先のウォレットは、Shane Shin氏(@KeunShane)に関連付けられている可能性がありそうです。彼は200万$OMトークンを1258万ドルで購入していました 。 しかし、今やそのウォレットの$OMトークンの価値は、157万ドルしかありません。Shane Shin氏は以前から$OMを称賛していたとされています。このオンチェーンデータは、噂されている店頭(OTC)取引との関連性を示唆している可能性があります。
ソーシャルメディアの反応
価格の急落に対し、Xでは広範な衝撃と不信感が広がり、「ラグプル」疑惑やTerra/LUNAの崩壊との比較が多く見られました 。MANTRAチームがトークン供給量の大部分を管理しているとされることへの懸念も高まりました 。暴落中に公式テレグラムグループが閉鎖されたことも指摘され、パニックの兆候と解釈されました 。MANTRAによる「無謀な清算」という説明には懐疑的な見方が強く、多くのユーザーがその可能性を疑問視しました。
MANTRAからの公式声明
MANTRAは、暴落を「無謀な清算」によるものとし、チームの関与を否定し、調査を約束しました 。その後のコミュニティアップデート でも同様の主張が繰り返され、チームと投資家のトークンはロックされたままであり、トークンノミクスは変わっていないと説明されました 。また、懸念に対処するため、Xでコミュニティコネクトセッションを開催する計画を発表しました。
考えられる原因
インサイダー活動と大口保有者の売り抜け
オンチェーンデータは、暴落前に$OMが大量に取引所に預けられていたことを示しており、インサイダー取引や大口保有者の売り抜けの可能性が示唆されています 。チームがトークン供給量の90%を管理しているという主張も、市場操作への懸念を高めています。
強制清算
MANTRAは、集中型取引所での「無謀な清算」が暴落の原因だと主張しています。OKXのCEOであるStar Xu氏は調査を約束し、Binanceもクロス取引所の清算が要因の一つであると認めています。
トークンノミクスと中央集権化への懸念
4月に予定されていたトークンロック解除や、2024年10月に行われたトークンノミクスの大幅な変更も、価格に影響を与えた可能性があります。
暴落の規模と影響
2025年4月14日、MANTRA ($OM) の価格は約90%下落し、約6.30ドルから0.37ドル~0.58ドルの安値まで下落しました 。これにより、60億ドル以上の時価総額が消失し 、取引量は劇的に増加しました 。オンチェーンデータは、5000万ドル以上 、あるいは6800万ドル以上 、7180万ドル以上 の清算を示しています。
市場とコミュニティの反応
市場とコミュニティには広範な否定的な感情が広がり、多くの人がこの出来事を「詐欺」または「ラグプル」と呼びました。Terra/LUNAやFTXの崩壊と比較する声も多く 、OKXのCEOはこれを「重大なスキャンダル」と非難しました。
今後の見通しと分析
MANTRAチームは調査と情報公開を約束しており 、今後のコミュニティコネクトセッションの開催を予定しています 。一部のアナリストは、価格反発が「デッドキャットバウンス」である可能性を指摘しており 、トークンノミクスやチームの支配力に対する懸念も依然として存在します。
結論
MANTRA ($OM) の暴落は、暗号資産市場のリスクとボラティリティ、そして投資家にとってのデューデリジェンスの重要性を改めて示しました。MANTRAチームの今後の対応と透明性の確保が、信頼回復の鍵となるでしょう。
この記事は情報提供を目的としており、投資アドバイスではありません。暗号資産投資にはリスクが伴いますので、自己責任で行ってください。

暗号資産とブロックチェーンの可能性を追求するエミリー。
暗号資産投資、DeFi、NFT、WEB3、メタバースといった最先端分野を深く理解し、「エミリーズ・クリプト・インサイダー」を運営。
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