KuCoinの先物と証拠金を統合口座で扱うメリットは、資金を移す手間と外部ツールの用意が要らなくなることだ。
現物と証拠金と先物が1つの取引口座にまとまっていて、その中から取引ボットも呼び出せるからである。
この記事では、統合口座でできること、ボットとコピー取引、KCSでの手数料の支払い、本人確認の流れを、機能の面から整理する。
預け先を比べているあなたが、自分に合うかどうかを判断できる材料にしてほしい。
先物と証拠金を1つの口座にまとめると、何が変わるのか

変わるのは、資金を移す回数と、用意するツールの数だ。
KuCoinでは現物取引と証拠金取引と先物取引を1つの口座で扱えるので、サービスごとに資金を動かす作業がなくなる。
1つの口座で扱える範囲
まず、同じ口座の中で何が使えるのかを一覧にする。
| 機能 | 同じ口座で使えるか |
|---|---|
| 現物取引 | 使える |
| 証拠金取引 | 使える |
| 先物取引 | 使える |
| 取引ボット | 使える |
| コピー取引 | 使える |
| KuCoin Earn | 使える |
| 法定通貨での購入、P2P取引 | 使える |
KuCoin Earnは、現物の売買以外の商品を扱うサービスだ。
決済に使うKuCardまで機能が広がっているので、売買の周辺にある作業も口座の外へ出ずに済ませられる。
資金を移す回数が減るという変化
現物と証拠金と先物で口座を分けていると、注文の前に資金の置き場所を確かめる作業が挟まる。
ここが地味に手間になる。
統合口座なら、その作業を前提にしなくてよい。
使いたい取引の画面へ移るだけで済む。
自分に合うかを見極めるなら、直近1か月に資金を移した回数を数えてみるといい。
回数が多い人ほど、統合口座の効果を実感しやすい。
ほとんど移していないなら、口座を分けたままでも困らない。
現物の証拠金取引と先物は、どう使い分けるのか

KuCoinには、レバレッジを使う手段が2つある。
先物取引と、現物の証拠金取引だ。
どちらも同じ口座の中にあるので、目的に合わせて入口を選べる。
レバレッジを使う2つの手段
レバレッジとは、手持ちの資金より大きな金額で取引する仕組みを指す。
KuCoinは、この手段を先物だけに限っていない。
先物とは別に、現物の証拠金取引を用意している点が特徴だ。
証拠金取引とは、預けた資産を担保にして取引する方法のことである。
| 手段 | 位置づけ |
|---|---|
| 現物の証拠金取引 | 現物にレバレッジを使う手段 |
| 先物取引 | 先物でレバレッジを使う手段 |
どちらから触るかの考え方
私の見立てでは、最初は1つに絞って慣れるのが進めやすい。
普段から現物を中心に売買しているなら、現物の証拠金取引のほうが画面も考え方も近い。
先物は、必要になった段階で足せばいい。
2つが同じ口座にあるので、後から手段を増やすときに口座を開き直す必要がない。
手段が複数あること自体より、切り替えの途中に資金移動が入らないことのほうが、使い続けたときに効いてくる。
取引ボットとコピー取引は、同じ口座から使えるのか

使える。
KuCoinでは取引ボットとコピー取引が取引所の標準機能として用意されていて、証拠金取引と同じ口座の中から呼び出せる。
外部のツールを用意する必要はない。
外部ツールを用意する段階で止まらない
自動売買を試したいのに、外部のツールを用意するところで止まってしまう人は多い。
ここが最初の壁になりやすい。
取引ボットとは、あらかじめ決めた条件で自動的に売買を行う仕組みだ。
コピー取引は、他のトレーダーの取引を自分の口座に反映させる仕組みである。
この2つが取引所の中に最初から入っているので、ツールの選定も連携の作業も要らない。
使う機能が増えても、操作する場所は同じ口座のままだ。
張り付けない時間を機能で埋める
相場に張り付く時間が取れず、注文を出すタイミングを逃している人にとって、ボットとコピー取引は穴を埋める手段になる。
- 自分で条件を決めて動かしたいなら、取引ボット
- 他のトレーダーの取引に任せたいなら、コピー取引
- 自分で注文を出したいなら、現物や先物の取引画面
3つとも同じ口座にあるので、時間が取れる週は自分で注文し、取れない週はボットに任せる、といった切り替えができる。
この柔軟さは、口座を分けていると作りにくい。
手数料の支払いをKCSに切り替えると、何が変わるのか

KuCoinの独自トークンであるKCSを手数料の支払いに充てると、割引分が後から戻る形で返ってくる。
取引を重ねるほど積み上がる手数料の負担を、軽くできる設定だ。
KCSとはどんなトークンか
KCSは、イーサリアム上のERC-20トークンとして2017年に発行された。
ERC-20とは、イーサリアム上でトークンを発行するときの標準的な規格のことだ。
取引所が発行する独自トークンのなかでも、KuCoinのKCSは手数料の支払いに使える点が実用的である。
割引分が後から戻る形の意味
ここで押さえたいのは、その場で安くなるのではなく、割引分が後から返る形だという点だ。
支払いの時点では通常どおり払い、割引相当分があとで戻ってくる。
売買の回数が少ない人には、差は小さい。
一方で、売買を重ね続ける人は、毎回の差が積み上がる。
統合口座とKCSの組み合わせにも利点がある。
現物も証拠金も先物もボットも同じ口座なので、支払いの設定を1か所で揃えられる。
サービスごとに支払い方法を管理する手間がなくなる。
KuCoinの本人確認は、登録のときにどこまで求められるのか

新規に登録する人は、書類と顔認証による本人確認を終えないとサービスを使えない。
登録の時点で一度に済ませる方式なので、使い始めてから機能が止まる場面は少ない。
登録の時点で求められること
本人確認をどこまで求められるのか分からず、登録を後回しにしていた人もいるはずだ。
答えは単純で、書類の提出と顔認証の2つである。
- 登録の手続きを進める
- 本人確認の書類を用意して提出する
- 顔認証を行う
- 確認が終わったら、サービスを使い始める
後から制限がかかる形との違い
KuCoinは、新規登録の時点で本人確認を必須にしている。
使い始めた後に制限がかかる形は取っていない。
登録のときに少し手間がかかる代わりに、現物、証拠金、先物、ボットを使う段階で手続きに足止めされにくい。
先に済ませる方式を好むかどうかが、判断の分かれ目になる。
準備金の公開情報も確認できる
預け先を選ぶ段階では、資産がどう管理されているかも気になるところだ。
KuCoinは、準備金の証明として第三者監査と銘柄ごとの準備率を専用ページで公開している。
登録の前に目を通せる情報なので、判断材料に加えておくといい。
KuCoinを使い始める前に用意しておくもの

用意するのは、本人確認の書類と、顔認証を行う環境だ。
登録の時点で本人確認を終える方式なので、先に揃えておくと手続きが途切れない。
- 本人確認に使う書類
- 顔認証を行える環境
- 最初に使う機能(現物、証拠金、先物、ボットのどれか)
ここまで見てきた機能の範囲をおさらいする。
現物と証拠金と先物を1つの口座で扱え、取引ボットもコピー取引も同じ口座から呼び出せる。
手数料の支払いをKCSに切り替える設定もある。
この中で、あなたが使う場面に近いものから触っていけばいい。
口座を一本化したその先には、国内に上場する前の銘柄を先に持てる状態が待っている。
あとから何十倍にもなりうる銘柄を、値上がりする前から狙える側に立てる。
登録はKuCoinの登録ページから進められる。
よくある質問
本人確認を後回しにして、先に機能を試せるのか
新規に登録する人は、書類と顔認証による本人確認を終えないとサービスを使えない。
試してから確認する順序にはならない。
登録の時点でまとめて済ませる前提で、書類と顔認証の環境を先に揃えておくと進めやすい。
取引ボットを動かすのに、別のツールは必要か
必要ない。
取引ボットとコピー取引は、取引所の標準機能として用意されている。
証拠金取引と同じ口座の中から呼び出せるので、外部ツールの契約や連携を挟まずに始められる。
KCSで払うと、その場で手数料が安くなるのか
その場で引かれる形ではない。
割引分が後から戻る形で返ってくる。
支払いの時点では通常どおりに払い、あとで戻る分を受け取る流れだと理解しておくといい。
現物の証拠金取引と先物は、どちらから始めればいいのか
普段の売買が現物中心なら、現物の証拠金取引のほうが感覚が近い。
先物は、必要になった段階で足せばよい。
2つは同じ口座にあるので、後から手段を増やしても口座を開き直す必要はない。
KuCoinでは現物取引と証拠金取引と先物取引を1つの口座で一括管理できるのか
現物取引と証拠金取引と先物取引は1つの口座でまとめて扱える。
資金を移す手間を挟まずに、同じ取引口座の中から各種の取引や取引ボットを呼び出せる。
KuCoin Earnなど現物の売買以外の商品も同じ口座から扱える。
この記事のポイント
- KuCoinは現物と証拠金と先物を1つの口座で扱え、資金を移す回数が減る
- 取引ボットとコピー取引は標準機能で、外部ツールを用意せずに使える
- 手数料の支払いをKCSに充てると、割引分が後から戻る形で返ってくる
- 本人確認は登録の時点で必須なので、書類と顔認証を先に用意しておく

暗号資産とブロックチェーンの可能性を追求するエミリー。
暗号資産投資、DeFi、NFT、WEB3、メタバースといった最先端分野を深く理解し、「エミリーズ・クリプト・インサイダー」を運営。
分かりやすい解説で、ブロックチェーン革命の潮流を一般に広めることを目指す。初心者から上級者まで、最新情報を求めるすべての人に役立つ情報発信を心がけている。
