Solana上の複数のDeFiに分散したポジションをスマホで一括管理するなら、Solana特化型のポートフォリオトラッカーであるStep Finance(ステップファイナンス)やSonarWatch(ソナーウォッチ)を使うのが最も手早い。ウォレットアドレスを入力するか接続するだけで、レンディング・ステーキング・LP(流動性提供)の残高を自動的に集計してくれる。
なぜ複数のアプリを開くのが面倒なのか

SolanaのDeFiはプロトコルごとに機能が分かれている。あるアプリではレンディング(資産を貸し出して利息を得ること)、別のアプリではステーキング(SOLなどを預けて報酬を得ること)、さらに別のアプリではLP(流動性提供と呼ばれ、取引所の資金プールに資産を預けて手数料の一部を受け取ること)を提供している。
それぞれのポジションを確認するには各アプリを開く必要があるため、資産全体の把握に時間がかかる。価格変動が激しい場面では、この手間がリスク管理の遅れにつながることもある。
要は、DeFiのポジションは一つのアプリで完結しないのが普通なので、全体像を見るための「統合ダッシュボード」が必要になるということだ。
Solana特化ポートフォリオトラッカーの候補

汎用の暗号資産トラッカーでもSolanaウォレットの残高は追えるが、DeFiプロトコル内部のポジションまで正確に反映できるとは限らない。Solana特化型はこの点に強く、プロトコルとの連携が深い。
Step Finance
Solanaのダッシュボードとして知名度が高い。ウォレットを接続すると、そのアドレスが保有するトークン残高に加えて、主要なレンディング・ステーキング・LPプロトコル上のポジションをまとめて表示する。スマホのブラウザからも操作できるため、外出先でのチェックに使いやすい。
対応プロトコルはSolanaエコシステムの主要どころを広くカバーしている。ただし常にすべての新興プロトコルに対応しているわけではないので、自分が使っているアプリが含まれているか最初に確認するのがよい。
SonarWatch
SonarWatchもSolanaのポートフォリオ追跡に特化したサービスだ。ウォレットアドレスを検索するだけで、トークン残高やDeFiポジションを可視化できる。ウォレットを接続しなくても読み取り専用で使える場面が多いのが特徴で、自分の資産を第三者ツールに接続することに抵抗がある人でも試しやすい。
Step Financeと同様に、対応状況はプロトコルによって異なる。特定のマイナーなDeFiアプリを使っている場合は、そのポジションが反映されないこともある。
その他の選択肢
AssetDash(アセットダッシュ)やCoinStats(コインスタッツ)などの汎用トラッカーもSolanaチェーンに対応している。ただしDeFiの内訳表示は特化型より浅くなる傾向があるため、レンディングやLPまで細かく追いたいなら特化型から試すのが実用的だ。
自分に合うトラッカーを選ぶときの確認ポイント

トラッカーを選ぶときは「対応プロトコルの数」だけでなく、次の3点を確認すると失敗しにくい。
- 自分が使っているDeFiアプリが対応リストに含まれているか
- ウォレットの読み取りだけで済むか、署名や接続が必要か
- スマホのブラウザで快適に表示されるか
特に2点目は重要だ。読み取り専用なら、たとえサービス側にトラブルがあっても資金が動く心配はない。接続を求められた場合は、そのサービスが信頼できるかどうかを公式情報で確認してから判断する。
複数のトラッカーを併用するのも有効だ。例えばStep Financeで全体を俯瞰し、特定のプロトコルだけは公式アプリで詳細を確認する、という使い分けで管理の精度が上がる。
トラッカーを使うときの注意点

ポートフォリオトラッカーは便利だが、表示される数値が常にリアルタイムで正確とは限らない。ブロックチェーンの状態を外部サービスが集計する仕組み上、反映に数分から数十分の遅れが生じることがある。
また、対応していないプロトコルのポジションは表示されないため、「トラッカーの残高=自分の全資産」ではない。実際の資産確認や送金・解約などの操作は、必ず各プロトコルの公式アプリで行う必要がある。トラッカーはあくまで「見るための道具」だと割り切るのが安全だ。
読み取り専用であっても、ウォレットアドレスを入力すれば資産の中身が第三者に見える状態になる。プライバシーが気になる場合は、そのサービスがアドレス情報をどう扱っているか、利用規約やプライバシーポリシーを確認しておくとよい。
よくある質問
ウォレットを接続しても安全なのか
読み取り専用の接続なら、資金を動かす権限は与えないため比較的安全だ。署名を求められたり、秘密鍵やリカバリーフレーズの入力を求められたりした場合は、そのサービスを疑うべき。秘密鍵は誰にも教えてはいけない。
SolanaのDeFiポジションとは具体的に何か
レンディング(貸出)、ステーキング(預けて報酬獲得)、LP(流動性提供で手数料を得る)などが代表例だ。これらはそれぞれ専用のプロトコルで管理されるため、複数使うと確認作業が分散しやすい。
トラッカーに表示されないポジションがあるのはなぜか
そのトラッカーが対応していないプロトコルである可能性が高い。対応リストを確認し、なければ別のトラッカーを試すか、そのプロトコルの公式アプリで管理する必要がある。
スマホから使えるSolanaトラッカーはどれか
Step FinanceとSonarWatchはどちらもスマホのブラウザから利用できる。専用アプリをインストールする必要がないため、気軽に試しやすい。AssetDashなどの汎用トラッカーもモバイル対応している場合が多い。
複数のウォレットをまとめて管理できるのか
サービスによっては複数のウォレットアドレスを登録して合算表示できる。ただしDeFiポジションの内訳はウォレットごとに見る必要がある場合もあるので、実際の表示を確認しながら使うのが良い。
この記事のポイント
- SolanaのDeFiポジション一括管理にはStep FinanceやSonarWatchを使う
- 読み取り専用なら安全に試しやすい
- 対応プロトコルを必ず確認する
- トラッカーは閲覧専用と割り切り、操作は公式アプリで行う
- 表示の遅延や未対応プロトコルがあることを前提に使う

「エミリーズ・クリプト・インサイダー」のリサーチ担当として、暗号資産の現場で日々生まれる疑問や悩みを丹念に追いかける。
Reddit や海外フォーラムに寄せられる声を読み解き、「初心者がつまずきやすいポイント」「経験者でも見落としがちな落とし穴
」を一つずつ記事として整理している。
専門的な話を誰もが理解できる言葉に置き換えることに全力を注ぐ。情報の正確さと読みやすさの両立を信条としている。
